| 企画 | 神奈川県足柄下郡湯河原町の地域観光経済振興プロジェクト |
|---|---|
| 団体名 | 王中奇ゼミナール |
| 代表 | 甚沢 桜 |
| メンバー | 齊藤 舞、キム ミンヨン、遠藤 拓海、何 東、井上 星沙、磯 陽光、鈴木 颯、小清水 大斗 |
1.企画背景
湯河原町は、豊かな自然環境と長い歴史を持つ温泉地として知られ、古くから多くの観光客に親しまれてきた。一方で、近年は観光客数の伸び悩みや、日帰り客の増加による滞在時間の短縮といった課題を抱えている。また、観光資源が温泉に集中しているため、町の魅力が十分に伝わりきっていない点や、地域経済の持続的な活性化が求められていることも現状として挙げられる。
そこで本企画では、湯河原町が有する自然景観、歴史、文化、地域資源に着目し、それらを再評価・活用した体験型観光の創出を目的とした取り組みを計画した。特に、外国人旅行者を含む幅広い層が楽しめる観光モデルを構築することで、観光の満足度向上と滞在時間の延長を図り、地域経済の活性化につなげることを目指す。
本企画は、湯河原町の魅力を「訪れて終わり」ではなく、「体験として記憶に残る」形で発信することを目的としたものである。
2.企画目的
この企画の目的は、箱根や熱海の有名な観光地に観光客が流れてしまい観光客数が伸び悩んでいるという課題を解決し、湯河原町の知名度向上と地域経済の持続的な活性化を目指すことである。
3.現地調査
本プロジェクトでは、提案内容の実現性と地域の実情を把握することを目的として、神奈川県湯河原町において現地調査を実施した。調査は主に二段階に分けて行い、8月および11月末に現地を訪問した。
まず、8月6日から8月8日までの3日間にわたり、町の中心部および主要な観光スポットを訪問し、観光客の状況や施設の利用実態を調査した。各地点では実際に体験を通して観光資源の魅力やメリットに加え、移動のしやすさや導線上の課題などについて観察を行った。2 日目以降は調査効率を高めるため、メンバーを2班に分け、より多くの地点を巡る形で調査を進めた。
1日目は、湯河原駅を起点として役場へのインタビューを行い、その後、ゑふ屋、万葉公園、流甘味むろさだ、こごめの湯などを訪問し、中心エリアにおける観光資源の分布や回遊性を確認した。2日目は、Aグループが幕山公園、五所神社、十二庵、いずみの湯を、Bグループが不動滝、もみじの郷、自家製焙煎珈琲屋をそれぞれ訪問し、自然資源と周辺施設の連携状況や観光動線を調査した。3日目は、Aグループが城願寺、ちぼり湯河原スイーツファクトリーを、Bグループがdo 陶芸館、珈琲ウエスト駅前店を訪れ、体験型観光および駅周辺施設の役割について検討した。
また、調査期間中は毎晩ミーティングを実施し、各自が担当した調査地点の評価や気づきを共有した。これにより、個別の視点にとどまらず、湯河原町全体の観光構造や共通する課題を整理し、最終的な提案内容へと反映させた。
さらに11月末には、本プロジェクトで提案した「旅チャリ」拡充計画の検証を目的とした追加調査を行った。グループ内の2名が再度湯河原町を訪問し、実際に「旅チャリ」を利用して、私たちが想定したモデルツアーを自ら巡る形で検証を行った。これにより、ルート設定の妥当性や移動時間、利用者視点での利便性や課題を具体的に把握することができた。
加えて、旅チャリ運営担当者へのヒアリングを実施し、年間の利用者数や収益状況など、事業運営に関する基礎的なデータを収集した。これらの情報をもとに、拡充計画の実現可能性や改善点を検討し、より現実的で持続可能な提案へと内容を深化させた。
4.結果・報告
三日間の現地調査により湯河原町の各スポット及び町全体の観光客にとっての魅力と課題の発見となった。
ゑふや本店
老舗和菓子という歴史を持つ経緯から良質な和菓子が販売されている一方で従業員が外国語を話せないことや店内に外国語表記がない課題が判明
万葉公園
自然が豊かで道や関連施設設置による整備で観光しやすいが同じく外国語表記がなく情報が分かりにくい
5.最後に
神奈川大学経営学部インターゼミナール大会に出場した。賞はいただけなかったものの、企画・現地調査での経験は非常に有意義なものとなった。
6.謝辞
今回の「神奈川県足柄下郡湯河原町の地域観光経済振興プロジェクト」における、現地調査にあたり、「学生研究・調査・開発活動支援」に採択していただいた神奈川大学国際経営学会、湯河原町のみなさまに御礼を申し上げます。